財務経営サービスグループ Financial management services group

有限会社財務経営サービス
中村健一郎税理士事務所
株式会社オフィスワーク宮崎
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ご相談事例 consultation case

銀行と上手に付き合うためにはどうしたらいいのか?

「銀行っていくらまで貸してくれるのかな?」

決算や月々の訪問の時に社長さんから質問される項目で多いのが、「いまの状態で銀行はいくらまで貸してくれるの?」という質問です。実際のところは、銀行に聴いて見なければわからないのですが、ある程度の予測はできます。

銀行は『格付け』によって取引内容を決めます

毎年決算後に銀行から「決算書をください。」と依頼があります。銀行はこの決算書を色々な視点から分析して点数をつけていきます。その点数をもとに取引先のランク分けを行い、「貸出をしてもいいところ」と「貸出をしたらいけないところ」など独自の基準で取引先ごとにお付き合いの基準を決定します。 銀行によって分析項目や配点は異なりますが、おおむね同様の仕組みによって皆さんの会社は格付け(ランク分け)をされています。 銀行の中には取引先にこの格付け情報を公開しているところもありますが、ほとんどの場合は内緒にされています。

格付けをアップするには

「銀行格付け対策セミナー」という類のセミナーが多く開催されていることからもわかるように、実際に銀行が使っている分析手法はある程度明らかにされています。そこで必要になるのが高得点の評点が得れる決算書の作成です。(注:粉飾決算のことではありません) 決算日の半期前、2ヶ月前とスケジュールを組んで、理想的な決算書になるように具体的な行動にまで落とし込んで対策を行う必要があります。

残念ながら赤字の決算になってしまったら

赤字の決算になると分析上は高い得点は期待できないのですが、格付けは、赤字か黒字かだけで決まるのではなく、貸借対照表のバランスも影響します。期末に多額の掛売りを押し込むことで黒字にできたとしても異常な売掛金増加には各銀行が採用している財務分析ソフトウエアがアラーム警告を出し、不審を誘発します。 赤字決算が避けられないときこそ、次年度以降の事業再生プランをつくり、根拠の有る展望を示すことで銀行の信頼を得るようにしましょう。 銀行融資は、経営者自身の才覚への信頼が3割、取引実績3割、決算書3割、担保と保証人1割が目安です。

銀行の担当者へ的確な情報提供を

さらにもうひとつ忘れてはいけないのが、銀行員は忙しいということです。貴社だけでなく多くの取引先を担当しています。その他大勢の取引先になるのか、担当者にとって重要な取引先になるのか・・・この分かれ道をうまく乗り切るために銀行員が求める情報を的確にかつ判りやすく提供する仕組みづくりに取り組んでいます。