「そんな難しいこと聞かれてもわからんぞ!それは日本語か?」と私たちは社長さんによく怒られます。 たしかに「同族関係者への経済的な利益供与とかありませんでした?」なんて専門用語を並べ立てて尋ねるほうが悪いです。すみません。 ここまでひどくは無いにしても、経理や税務の用語で、借方(かりかた)、貸方(かしかた)、損金(そんきん)、益金(えききん)といった専門用語を聞いていると経理のやってることにタッチしないで、信じて任せておこうなんて思えてきます。そんな時の決め台詞は「もう、任せたからいいようにしてて・・。」です。
ところが、経理担当者は経理のことを「社長にわかってほしい」というのが本音なのです。 この場合に、社長にわかって欲しいのは、簿記や税法の専門的な知識のことではなく、経理をやっていて見えてくる会社の問題点なのです。 「こんな風にしたら~、ここにもっと力を注いで~」なんて経理担当者は日々思いながら、社長に相談できずに悩んでいることが多いものです。
「だから『問題があったらいつでも言えよ。』と声をかけてるんだよ」と答えが返ってきそうですが、専門用語や経理の言葉を使わずに説明するというのは至難の業なのです。ましてや問題を整理して聞いてもらうなんて日々の業務に追い回されていたら到底できるものではありません。
多忙な社長さんと業務に手一杯な経理担当者、決算の時だけでなく毎月経理や財務のことについて話し合える時間をもってみませんか?試算表は毎月作成しているけれども財務会議をやっていないなんて大変もったいない話です。